Paraglider Pikaichi

空を飛ぶ趣味を「パラグライダー」で叶えたPikaichiと仲間のサイトです

ファイターパイロットへの道(その6)

time 2016/11/21

ファイターパイロットへの道(その6)

「ファイターパイロットへの道」の第6回目です。

第5回目までは基本的な内容が多かったのですが、やはり基本と言うのは何事においても大事なことであり、それがないことには何も始まりません。

普段のフライトにおいては、そのうちの一部の時間(5分でも10分でも)で良いので、基本的な練習をフライトに組み入れて自身の技術を向上させるように心がけてもらえたら・・・と思います。

第6回目は再び「思考」の話に戻りますが、フライト中に考えるべきことを鍛えるための話をしたいと思います。

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フライト中に考えるべきこと

フライト中に考えなければならないことは様々です。ですが、既に述べているように

フライトプランを作ることで考える項目を減らす

と言うことを説明しました。そして、そのフライトプランどおりにフライトできているかどうかを確認しながら、状況に応じて修正して行くと言うのが私の考え方です。

実際のフライト中を思い浮かべてもらうと

  • あの場所で上がるかなぁ
  • この高さであそこに届くかなぁ

など、今現在置かれている状況に直結した思考が支配的になります。これはこれで構わないのですが、できればこのような疑問形ではなく、

  • あの場所は上がりそうだ
  • この高さならあそこのあの位置につけられる

と言う風に意識を変えてもらいたいと思います。これであれば疑問形ではなく、自らが判断した意思によるものです。要は発想の転換と言うか、考え方の転換でしょうか。

実際に上がるかどうかや、その場所にその高さで届くかどうかはやってみなければわかりません。

こう思う→実行→結果(合っていたか?違っていたか?)→(その理由)

自分の考えを行動で立証し、その理由を明確にして行くと言う作業が経験値を上げる唯一の方法です。

上手い人と飛ぶ

この経験値を上げる作業を飛躍的に高める方法があります。それは

上手い人と一緒に飛ぶこと

です。

Team-Cでは、訓練と称して隊員と一緒にフライトすることが多いのですが、その場合でも事前にブリーフィングを行って気象条件やフライト内容を確認し、できるだけ一緒に行動するようにします。

その時に、例えば谷渡りなどを行う場合は誰かが先行して対岸へ移動することになり、他の隊員はそれを追うことになります。先行するのはその日リードすると決めた隊員が行います。(私が引っ張る場合が多いですが)

この時に追随するパイロットは何を考えるべきか?みなさんだったらどうでしょうか?

上手い人の後を追えば、サーマルも見つけてくれるしフライトコースも見えるし楽ちん

程度の考えでは思考能力は鍛えられません。と言うか、凄くもったいないことをしています。

自分のプランと比較する

せっかく上手い人と一緒に飛んでいるのですから、それを利用しない手はありません。利用する方法は

  • 先行するパイロットがどこに向かおうとしているのか?
  • 予め対岸に行くとわかっているならば、どれ位の高度で対岸に出発するのか?
  • どのコースを通るのか?
  • どれくらいの高さで届きそうか?
  • どのサーマルポイントを狙っているのか?
  • 今行けばあがりそうか?

などを自分のプランとして持っておくことです。

自分だったら・・・

と、明確に自分の行動を決めておきながら、そのパイロットに追随するのです。

そのパイロットの取る行動が自分と同じならば、おそらくあなたと同じ考えで飛んでいるのでしょうし、違っている場合はあなたの気づいていない何かを知っていることになります。

また、今まさにフライトしている訳ですから、その考えの答えは対岸に着いた段階で判明します。その結果は上手いパイロットの考えと、あなた自身の考えの2通りの結果が見えることになります。

相手が何を考えながら飛んでいるのか?と言うことを思考することで、1回のフライトで2回分以上の情報と検証結果を得られるのです。これって凄く得した気分になりませんか?

わからなければすぐ質問

上手い人と一緒に飛ぶことのメリットは

相手に聞く

と言うことでさらに効果が上がります。

先ほどの話の中で

自分はこう思ったのに、なぜあの場所へ行ったのだろう?

と言う疑問が必ず出てきます。そんな場合はその場で聞いてしまいましょう。

私は○×へ行くつもりだったけど、どうして××へ行ったんですか?

と言う具合に、具体的に質問すれば良いでしょう。Team-Cの場合は元々が訓練名目で飛んでいますので

それはこれこれこう言った理由があるからそうした

と言う具合に質問に答えてもらえます。今起きている空中で質問し、その回答を空中でもらうので理解が深まり記憶にも残りやすいのです。これがランディングした後だったらいつのことなのかを説明するのも大変ですし、その時の条件(雲があったとか風が強かったとか)を説明するのも困難ですから、正確な説明ができないのですね。

もちろん、そんな親切な人ばかりじゃないかもしれません。ですが、飛ぶ前に一言

一緒に飛びたいのでお願いします

とか

空中で疑問があったら聞いてもいいですか?

などとお願いしておけば、余程の偏屈者でない限りは応じてくれるのではないでしょうか?

操作が見える

上手い人と一緒に飛ぶもう一つのメリットは

操作が見える

と言うことです。

例えば、センタリング中に同じサーマルに入って対角線上で上昇している場面などは、相手のブレーク操作などが良く見えます。また、トランジット中であってもやや後方から追随していると、相手のフライト姿勢やブレーク操作(この場合は機体のトレーリングエッジを見るとわかりやすい)もよく見えるのです。

一体何をやっているのか?なぜそんな操作をしているのか?

と思ったらしめたものです。ぜひ、そのパイロットに聞いてみてください。

 

上手い人は自分なりの理論や哲学を持っていたりしますが、その引き出しの多さは経験に裏打ちされたものであり参考になることが多いはずです。言葉で聞くだけでは理解できないことが、一緒に飛び、自分の目で見て、実際に空域のムードを感じながら飛ぶことによって、自分ひとりで飛ぶことでは得られない情報や経験ができるのです。

エリアの上手いと言われるパイロットの方々にお願いですが、もし、一緒に飛んでほしいと言われた場合は、特段の理由がない限りは優しく対応してもらいたいと思います。仲間が上手になれば、それだけ楽しみも増えることになりますし、何より技術向上によって安全性が高まることにつながるのですから。

 

ファイターパイロットへの道(その5)← →ファイターパイロットへの道(その7)

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管理人

名前:Pikaichi

名前:Pikaichi

1992年にパラグライダーを始めて20年以上飛んでいます。 立山エリアをベースに、「Tateyama Team-C」のメンバーと共に全国の競技会に出かけています。

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