Paraglider Pikaichi

空を飛ぶ趣味を「パラグライダー」で叶えたPikaichiと仲間のサイトです

ファイターパイロットへの道(その10)

time 2016/11/28

ファイターパイロットへの道(その10)

「ファイターパイロットへの道」の第10回目です。

今回からは、競技に関連した技術やその訓練法などについて話をして行きたいと思います。

競技とは「レース」のことを指すと思ってください。

そして、そのレースにおいて必要だと思われる技術や結果を残すための考え方などを

あくまで私が個人として、またはTeamとして実践してきたこと

を話して行きますので、違う考え方もあるとは思いますがご了承願いたいと思います。

今回のテーマは「長く飛ぶ」について考えてみたいと思います。

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長く飛ぶということ

みなさんは一度フライトすると、どれ位の時間を飛んでいますか?

初心者や講習生の頃ならばソアリングせずに降りてくるので、そのエリアの高度差に応じた時間になるでしょうが、概ね10分前後と言うところではないでしょうか?

ソアリングを始めるとその時間が30分になり1時間になり・・・と、どんどん延びていくことになりますが、それでも1時間から2時間くらいが平均的なところだと思います。

人は自分の満足する時間に違いがあるので、1時間で満足する人や2時間飛べる人、人によっては4時間くらい平気で飛んでいる人もいるでしょう。

ですが、実際には4時間も飛ぶ方は特殊と言える部類で、普通の方ならばせいぜい2時間が限度と言うところではないか?と思います。なぜならば

長く飛ぶ(飛び続ける)にも訓練が必要

だからです。

長く飛ぶための要素

サーマルさえあれば長く飛べると言うものでもありません。そこで、長く飛ぶための要素について考えてみます。

  • サーマル(上昇風)がある
  • ソアリングする技術がある
  • 長時間飛ぶ体力がある
  • 長時間飛ぶ気力がある

簡単に考えるとこんな感じでしょうか。でも、サーマルも弱かったり強かったり、場合によっては空域が荒れていたり風が強かったりと、その条件は様々です。

ソアリング技術も、サーマルの強弱はもとよりシフトしたサーマルや、クネクネしたサーマルなどにも対応できているか?リッジソアリングは?

体力や気力に至っては個人差が最も出やすい部分です。「1時間以上飛ぶとカラータイマーが鳴る」と言ってた方もいましたから、そんなことを考慮すると

  • ソアリングできる条件だから長く飛べるとは限らない
  • 長く飛ぶ(飛び続ける)にも訓練が必要

であることは間違いのないことだと思います。そして、今挙げた4つの条件にしても

さらに細分化することで自分に必要な課題が見える

と言えます。

では、なぜ長く飛ぶ必要があるのでしょう?

競技では長い時間飛ぶ

理由はとても簡単です。競技に参加すると、どうしても長く飛ぶ必要が出てくるからです。

日本においては100Km級のタスクが組まれることは稀ですが海外では普通のことですし、日本でも50Kmくらいのタスクは普通に組まれます。

時速20Kmのタスク速度で50Kmをゴールする場合でも2時間30分かかることになりますし、普通はスタート時間より前に飛び始めることになるので、その時間プラス30分や1時間が必要です。

そう考えると、4時間くらいは飛んでいられるくらいの技術や体力や気力が必要と言うことになります。

それ以外にも、冬のフライトでは防寒対策が完璧でないと寒さで長時間飛ぶどころの話ではなくなりますので、装備も大切な要素になります。

あくまでも目的は

競技でゴールするために長く飛ぶ必要がある

と言う条件を満たすために訓練する必要があるのです。

長く飛ぶための訓練法

実際に長く飛ぶためには何をすべきなのでしょうか?

Team-Cでは、そこそこ飛べる条件ならば

今日は3時間以上飛んでください

とだけ伝えます。課題は3時間だけで、飛ぶ内容は本人任せです。

条件が良くなかったりすると3時間も飛んでいられないことになりますが、それでも3時間飛ぼうと本人は努力します。

また、3時間飛べなかった日は、飛べなかった原因をあれこれ考えるようになります。

途中でサーマルが弱くなったり、海風が入って条件が垂れてしまうこともあるでしょう。でも、その時にそれを察知できて別の場所に移動していれば、降りることはなかったかもしれません。

また、少し風が強くなってサーマルが流されるような条件では、上手くサーマル乗れないこともあるかもしれません。

3時間飛んでください

と言うだけで、長時間飛ぶために自分に足りないものが顕在化するようになるのです。それは

  • 気象や条件
  • 操縦技術
  • 観察力
  • 気力や体力

すべてに及びますので

フライトに必要なあらゆるもの

がこの訓練を続けることで修得できるようになると言うことです。

3時間飛ぶことができれば、フライトプランを緻密に考えてその通りに飛ぶように訓練するなど、より中身を濃くして行くと良いでしょう。

そうは言っても、ただ3時間飛ぶのは苦しいものです。私もただサーマルで上げたり降ろしたりで3時間飛ぶのはむしろ苦痛です。飛ぶには目標や目的が必要ですから、ほとんどの場合は

タスクを作ってそれを回る

と言うことで長い時間飛ぶ訓練をしています。

タスクを回ると言う方法ならば、より実践的な訓練となって振り返りもしやすくなりますし、条件の時系列変化も分かりやすくなるので効果は大きいでしょう。

 

とにかく大会ではゴールすることが最初の目標になります。そして、それ以前にゴールに必要な時間を飛ぶ集中力や体力、気力が必要になるのです。ただ長く飛ぶのではなく、成長できる意味ある長時間フライトを重ね、自分の経験値を上げて行くことでファイターパイロットの一歩を踏み出すことができるでしょう。

 

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管理人

名前:Pikaichi

名前:Pikaichi

1992年にパラグライダーを始めて20年以上飛んでいます。 立山エリアをベースに、「Tateyama Team-C」のメンバーと共に全国の競技会に出かけています。

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