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獅子吼高原スカイフェスタ2008 製作秘話(その6)

獅子吼高原スカイフェスタ2008 製作秘話(その6)


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製作秘話その6

地上演技の構想は「ブルーインパルス」のウォークダウン。実は、実際に見たことはない(DVDなどでは見たことがあるが、航空祭では人垣で全く見えないのです)ので、基本的には「パイロットが3名並んで行進し、自分の機体で直角に曲がって機体へ向かう」と言う程度のシナリオだったのです。

立山がスカイフェスタに参加すると、不思議な事に必ずと言って良いほど必要と思われる人材が現れるんです。

ブルーインパルスのウォークダウン

(写真出典:航空自衛隊小松基地サイトより)

今回も例外ではなく、「スカイフェスタはブルーインパルスなの?」とスクールに問合せ、「だったらイイカゲンなことはさせられないので私が指導教官を務めます」と志願された方がいました。それが、森岡学さん(立山インパルスでは司令として森岡一佐役を務めた)でした。森岡さんは元航空自衛官の経歴を持ち、当然のことながらブルーインパルスにも詳しい。藤野としてはまさに”渡りに船”と言うことで、地上演技に関しては全てを森岡教官に委ねることにしました。

当日も地上演技の指導に熱が入る森岡教官

地上演技の指導は最も基本的な「気をつけ」の姿勢から始まりました。手はグーで。手の位置や立ち方まで指導が入りました。通常の待機姿勢である「整列休め」の姿勢でも、足の開く間隔や背中に回した手の位置までに指導が及びました。その他にも「敬礼」の仕方、「休め」の姿勢、帽子の被り方、歩き方、「回れ右」、「右向け右」、「左向け左」などなど・・・。こうした基本的な立ち居振る舞いをマスターしながら、「ウォークダウン」演技についても細かく指導されたパイロット、クルーは日に日に「航空自衛官?」らしくなって行ったのです。

地上演技の指導は厳しく行われた

地上演技では、詳細に至るまでを森岡教官と相談しながら決めて行きました。例えば、パイロットが機体の手前で直角にターンして行くのも実は意味があります。戦闘機の乗り込みは基本的に機体の左側から行います。ブルーインパルスのT-4もそうです。ですから、パイロットは機体の左側へ行進し、実際に機体に乗り込む時も左側から行うよう徹底したのです。実際のブルーインパルスの場合は機体の向きが180度違うので、パイロットは自分の機体正面でターンすることになるんですけどね。

また、クルーとの握手の仕方や顔の向け方、その後の隊列への戻り方など、ホントに細かく指導されました。ウォークダウンでは最後まで3番機パイロットの早風一尉がどうやっても「手」と「足」の動きが同じ(右手と右足が同時に出る)になってしまうことで手を焼きました。歩幅もなかなか合わないので綺麗な行進になりません。やはり一筋縄と言うか、付け焼刃ではダメだと思いましたね。

一番問題だったのが「空中演技が終わった後にどうするか?」と言うことでした。ブルーインパルスの場合は演技が終われば会場に戻って来ます。それからパイロットが今度は機体から所定の位置までを行進する「ウォークバック」で展示飛行を締めくくる訳です。パラグライダーは飛んで行ったらそれっきり・・・戻って来れません。かと言って、そのままダラダラとフェードアウト・・・と言うのは一番避けたいことでした。ここまでやったのならば、最後までキッチリと演技で締めくくりたい。そこで、森岡教官の提案による「クルーによるウォークバック」を行うことになったのです。

毎週実施された地上訓練

この「クルーによるウォークバック」もなかなか難しい演技でした。二人一組のクルーは、3番機クルーから順番に2番機クルーの位置に向かって行進して行きます。途中、1番機クルーの横を通過したタイミングで1番機クルーがその隊列の後に付き行進を行います。2番機クルーも同様です。更に、パイロットがスタートした位置へ向けて直角にターンした後、先頭の3番機クルー清水一尉と最後尾の2番機クルー山本二曹とが同時に停止し、整列しなければならないのです。これらについても、行進の隊列への入り方やターンした後の各クルーの歩数など、森岡教官の指導でなければ出来なかったであろう演技が本番でも見事に決まったのは、やはり厳しい訓練があったからだろうと思います。

統制された演技は訓練の賜物

そして何よりこの訓練に毎週参加し、それを身に着けて実践してくれたパイロットとクルーが居てくれたからこそ、本番での素晴らしい演技につながったのです。短い期間でよく頑張って演技を修得してくれたと思います。

そうそう、表彰式での整列と大会委員長への敬礼、他の参加者への敬礼も、勿論演技の中に含まれていて訓練しました。「優勝」と言うことではなく、何かの表彰は受けるだろうからその為・・・と言うのが訓練時の名目でしたけどね。

森岡教官始め、パイロット・クルー全員で演技を完成させたのです

最近エリアでも「気をつけ!!」と号令をかけると反応するクルーやパイロットがいます。それ程真剣に取り組んだと言うことでしょうね。ありがたいことです。

ここでも、立山の団結力を改めて思い知らされた・・・と感じるのは藤野だけではないでしょう。本当に凄い人達ですよ。


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管理人

名前:Pikaichi

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1992年にパラグライダーを始めて20年以上飛んでいます。 立山エリアをベースに、「Tateyama Team-C」のメンバーと共に全国の競技会に出かけています。

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