Paraglider Pikaichi

空を飛ぶ趣味を「パラグライダー」で叶えたPikaichiと仲間のサイトです

パラグライダー回顧録(11.昔のファントムってどんな機体?)

time 2016/10/09

パラグライダー回顧録(11.昔のファントムってどんな機体?)

超久しぶりの更新になりました。パラグライダー回顧録です。

今回は、NOVAから新しく出た話題の機体「PHANTOM」にちなみ、初代ファントムについて語ってみたいと思います。

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PHANTOMってどんな機体?

ここで言う「PHANTOM」は、新しい機体ではなくて昔の機体のことを指します。

そもそも、NOVAがこのネーミングで機体を販売したことに反応したのは

それこそ超古参?パイロット

と位置付けられるくらいのベテランの方々ばかりでしょう。なぜならば、このPHANTOMが一世を風靡したのは1992年頃の話だからです。

では、簡単に昔のPHANTOMを見てみたいと思います。

※写真はイカロス出版社の「PARA WORLD1992年7月号・9月号」、「フライトギア92-93誌」より引用しました

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ネットを探してもPHANTOMの画像が見当たらないんです。だから、元祖PHANTOMを知らない人は

「NOVAのPHANTOMって機体が元々あったらしいけど、俺たちはよくわからないしなぁ・・・」

とか思ってたでしょうし、逆に古い(失礼)パイロットにとってみれば

「最近の人は元祖PHANTOMを知らないから、それについて語ろうと思っても話が通じないんだよねぇ・・・」

と残念に思っていたんじゃないかと思います。

私も同様ですが、この手の話が通じる人は相当のベテランであることに間違いありません。PHANTOMを知ってるってことは1990年代前半にパラグライダーを既に始めていた方なのですから。

バリバリのコンペモデル

この元祖PHANTOMですが、今のPHANTOMとは違ってバリバリのコンペモデルでした。

そして、NOVAのフラッグシップモデルでもあったのです。当時のNOVAはコンペに凄く力を入れているメーカーの一つでしたから、当然と言えば当然でしたが。

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テクニカルデータと共に書かれている宣伝文句を見ても

「今後のパラグライダーの主流、スピード・タスクに勝つためのギア。とりわけ高速時の性能が素晴らしく、トップクラスのペネトレーションを持つ最速PGの雄だ。」

と書かれています。この宣伝文句の通り、コンペではPHANTOMに乗る選手も多く見られましたし、Aチームでもトップ選手が使って常にリザルトの上位に名前が連なっていました。今で言えばBoomerang10とかENZO2とか、そんな位置づけになるでしょうね。

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綺麗な作りの機体

この元祖PHANTOMですが、何がそんなに良かったか?と言うと

当時の機体にしては滅茶苦茶綺麗に丁寧に作られていて、特にトレーリングエッジがブレークコードを引いても綺麗に整形されていた

と言うことだったと思います。

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写真のPHANTOMは右側のブレークコードを引いていますが、引かれた側は綺麗に折れ曲がっていますよね?

これは今でこそ当たり前の話ですが、1990年代前半はそうではありませんでした。

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この写真はファルホークのAPEXかな?と思いますが、トレーリングエッジを見てください。一見綺麗に引かれているようですけどギザギザになっているのが分かりますよね?

これが普通だったんですよ。この当時は。APEXはまだマシな方だと思います。

NOVAのPHANTOMは、翼の作りがとても丁寧でトレーリングエッジの引かれ方も美しいため、空力的にも有利だったのではないか?と言えます。

印象は「危ない機体」

そんなPHANTOMですが、正直私個人の印象は

危ない機体

でした。

何しろ、当時の私はまだまだ講習生でしたし、その後もこのPHANTOMに乗ったことはありません。なので、乗り味などについては全く語ることはできませんが、尖った翼端や剥き出しのコンペラインなど

見るからに危なそうな機体

であることには変わりありませんでした。それに、当時もよく落ちていました。

と言っても、それはPHANTOMに限らずですが、この頃のパラグライダーはレスキューを開いたりツリーランしたりと言うことは

ほぼ日常

に近かったように記憶しています。さすがにレスキュー開傘を日常と言うのは語弊がありますが、それでも年に数回は大会などで目撃していました。

立山エリアでも数人が乗っていましたが、良い飛びはしてましたけどおそらく

相当神経をすり減らしながら飛んでいたんじゃないか?

と思っています。まぁ、機体のレーティングが

初級機>中級機>上級機(コンペ機)

と言う曖昧な時代ですから、P証を取得したらみんなコンペ機に乗る・・・みたいな時代なので怖い目にあうことも多かったのですね。

なので、私はPHANTOMのイメージが悪すぎて

PHANTOM=NOVAは危ない

と言う認識が刷り込まれ、自分がVERTEXと言うNOVAの機体に乗ることになるまでは絶対に選択肢に入らないメーカーの一つでした。

イメージ刷新の新PHANTOM

新しいPHANTOMは、そんな元祖のイメージを完全に払拭しつつ、高性能で扱い易いと言う面では今のNOVAを象徴するフラッグシップモデルと言えるのでしょうね。

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20年以上の時を経て蘇ったPHANTOMですが、アスペクトが4程度だったものが5になり、安全性もコンペモデルからEN-Bと言う誰もが乗れるクラスになって復活したのはNOVAのポリーシーを感じます。

 

コンペから撤退して10年以上が経ち、その間に多くの一般パイロット向けの機体を世に出してきたNOVA。その集大成がこの新しいPHANTOMなのかもしれませんね。

 

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管理人

名前:Pikaichi

名前:Pikaichi

1992年にパラグライダーを始めて20年以上飛んでいます。 立山エリアをベースに、「Tateyama Team-C」のメンバーと共に全国の競技会に出かけています。

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