シーズンイン直前になって、何とも言えないニュースが飛び込んできました。それは
今シーズンはゴンドラが動かないかもしれない・・・
と言うことでした。
ゴンドラの故障
まずは、2017年4月8日付北日本新聞に掲載された記事から。
新聞記事によると、ゴンドラリフトの支柱に不具合が見つかったので、ゴールデンウィークからの営業再開を断念すると書いてあります。しかも
「運行のめどは立っていない」
と言うことです。
標高880m付近にあるゴンドラ支柱の装置に不具合が見つかったということですが、原因がわからず運休を決めたそうです。それに伴い、山頂一帯に整備された「ジップラインアドベンチャー」も営業できない事態になりました。
ゴンドラは40歳
このゴンドラですが、1977年に富山県営ゴンドラスキー場としてオープンしたので今年で40年経過しているんですね。そして、このゴンドラは単線自動循環式普通索道として国内で4番目に造られたそうで、当時としては先進的な設備だったそうです。ですので、支柱などは鉄骨製です。
架設当初はびわこバレイと同じポマガルスキー社4人乗りゴンドラ独特の卵型搬器(まさに卵が割れるようにカパッと半分に開いた)でしたが、1990年代半ば頃に現在の搬器ESPACE4形に交換されました。
最近の設備と違い、やはり老朽化は避けられないというところではないか?と思っていますが、ゴンドラが動かないのは痛いです。
10年前も運休
実は、2006年にもゴンドラはシーズン通して運休したことがあります。当時は経営に関する問題で、元々の運営母体であった富山県企業局から現在の富山市へ引き継がれたのですが、そのもろもろな事態もあってか1年間運休となりました。
その年は極楽坂スキー場のクワッドリフト降り場まで車で上がって飛んでいましたが、スキー場内の道路は雨が降るとぬかるんで上がれないなどのトラブルもあり、それは大変な思いをしたものです。
今年も当初の予定では週末のみゴンドラが運転され、平日などは動かないことが決まっていたので、平日に関しては車でクワッドまで上がる予定になっていましたが、まさか故障でまったく動かないことになるなんて思ってもみないことなので、正直この時点ではガックリです。
早いうちに原因がわかって修理してもらえるならば良いのですが、そんな楽観視できる状況でもない昨今ですから正直心配です。
今年も予定されていた大会は中止せざるを得ない状況となりました。残念です。楽しみにしてくれていた選手も多かったので、本当に申し訳ないですが、こればっかりは私たちではどうにもできませんので、ご容赦いただきたいと思います。
早期復旧を望む
とにもかくにも、早期復旧を望むしかないのが本音です。
パラグライダーの世界においても、古くから競技を支えたエリアでもある立山エリアで大会が出来ないことは大きな損失です。何とかしてもらいたいと強く願うしかありません。
関係各所のみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。
追記(20170512):
ゴンドラは2年間運休することが確定。それも”最短”とのことで、しかも運行再開するかどうかもこれからの判断になります。今後の動きとしては
- 今年度中にあとどの程度稼働させられるかの調査を行い結果をまとめる
- 改修に踏み切るかは、設備の寿命や費用などから総合的に判断する
と言うことになるそうです。すぐに改修と言う最も喜ばしい判断が下ったとしても、架け替え工事などもあるので2年が最短と言う見通し。
でも、架け替えとなると費用は莫大。果たしてどうなるのか?
今後も動向を見守っていきます。