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獅子吼高原スカイフェスタ2008 製作秘話(その7)

獅子吼高原スカイフェスタ2008 製作秘話(その7)


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製作秘話その7

今回の仮装で最も重要な位置づけは言うまでもなく「空中演技」です。何度も言って来ましたが、単に仮装をして飛ぶだけであれば、別にブルーインパルスにする必要はありません。ブルーインパルスを知る方ならばおわかりかと思いますが、「ブルーインパルス=空中演技(アクロバット、編隊飛行)」と言うイメージをお持ちなのではないかと思いますがいかがでしょう?実は私もそうです。

であれば、そのイメージを裏切ることは出来ませんし、逆にそのイメージを具現化しない限りブルーインパルスの仮装にはならないのです。

ブルーインパルスの空中演技

「ラフスケッチ」ではある程度の空中演技課目も想定していましたが、実際には「やってみないと何もわからない」状態でした。当初予定の5名から3名になったことで、テイクオフは「3機同時に・・・」と言うことが決まっていました。とある土曜日に、塚本、小林の正規パイロット2名が揃った(もう1名の早風は仕事で不在)タイミングで、藤野との3名による訓練を実施したのです。テイクオフはデルタ隊形でセットし、3名同時に出ることにしました。この時は、実際に出来るかどうかと言うレベルだったので、3名ともにクロスハンドでテイクオフし同時テイクオフが可能であることを確認しました。問題はこの先にありました。編隊飛行です。デルタ隊形を維持しているつもりでしたが、密集隊形には程遠い距離感でした。スクールの関沢校長からも「もっと接近しないと編隊に見えない」とのアドバイスをいただきました。それ以上に「お互いの距離感を一定に保つこと」、「速度を合わせること」が全くと言って良いほど出来ませんでした。悪い事に、機体性能の違いも加わって速度も高度も時間と共に変化しますので難易度は予想以上です。

ここに至るまでは大変な努力が・・・

演技はそれだけと言うよりも、この後が本番です。ブルーインパルスの演技の中に「フォーポイントロール」と言うのがありますが、それを引っ掛けて「フォーポイントターン」と言う課目を実施することになっていました。左90度ターンを3機シンクロで4回連続で行うのです。実際に藤野が一緒に飛び、自分も参加しながら無線でタイミングを指示してやってみると、これも考えていた以上に難しいことがわかりました。まず、90度でキッチリ止まらないこと。ロールの揺り返しのタイミングを上手く使って次のタイミングを指示しないと機体が機敏に反応しないこと。当然無理に旋回させようとするとスピンに入ってしまいます。勿論シンクロもさせなければなりません。

結局この日は、課題を発見出来ただけで良しとしましたが、この先が大変だと実感しました。

演技をこなす1番機

そこで改めて演技の見直しを行いました。当初のイメージは全て白紙に戻し、短期間である程度形になる課目を検討し、「デルタテイクオフ(3機同時テイクオフ」、「スモーク」、「2ポイントターン」、「アウトブレイクターン」の4課目に決定しました。

これからが訓練の日々でした。3名の正規パイロットは、幸いにも空梅雨のおかげで比較的条件良く飛べる週末でありながら、ソアリング禁止令が出されて講習生のようにテイクオフ後は真っ直ぐに飛行することを余儀なくされたのです。訓練課題は「より密集した編隊飛行」と「2ポイントターン」に絞りました。それから、機体の機種を揃えることにしました。運良くZOOMで3機調達の目処がつきました。桝谷さんと府玻さんには感謝しております。ありがとうございました。

これで、基本的には同じ機体となり機体性能や特性による影響は考えなくて良くなりました。翼面荷重の問題はありますが、カバー出来る範囲だと思いました。飛べる週末でメンバーが2人以上揃えば、無条件に訓練飛行を行ってもらいました。3名とも経験豊富で立派なパイロットでありながら藤野からは容赦なく罵声を浴びせられ、さぞかし気分を害したことと思いますが、それに耐えてよく頑張ってくれたと感謝しています。そんな訓練の成果が現れ始め、編隊飛行も翼端が擦れ合うまでに上達し、パイロット同士の信頼関係も厚くなってきました。ターンにも切れが出てきて演技らしくなりました。何より、各パイロットがお互いにコミュニケーションを取り、自分で考えて演技を作る姿勢が出来てきた事で、本番における空中演技の不安は薄らいで行きました。

本番での「2ポイントターン」と「アウトブレイクターン」

本番では想定外に風が強く最初の見せ場である「デルタテイクオフ」が可能かどうか迷いました。事前のブリーフィングでもパイロットには「出るか出ないかよく考えて合図してくれ。無理だと思ったら必ず意思表示しろ。OKサインが出たらどんな状況だろうがやってもらうことになるからな・・・」と言ってありましたが、最後までこちらが心配になってしまうほどの風でした。しかし、塚本、小林、早風の正規パイロットは見事に「デルタテイクオフ」を決め、その後の演技である「スモーク」、「2ポイントターン」、「アウトブレイクターン」も決めてくれました。さすがは精鋭パイロットだと感心したと同時に感動しました(アウトブレイクターンは、テイクオフへ接近しすぎた為に若干早めのタイミングで旋回に入ったのだが・・・)。

まさに選ばれたパイロットだった

飛びたいのにそれを我慢し、訓練に励んでくれた成果が本番で現れたのは「実力」と言って良いでしょう。まさに「選ばれた精鋭パイロット」だったと思います。3名のパイロットには心から感謝したいです。

ホントにお疲れ様でした・・・。


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管理人

名前:Pikaichi

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1992年にパラグライダーを始めて20年以上飛んでいます。 立山エリアをベースに、「Tateyama Team-C」のメンバーと共に全国の競技会に出かけています。

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