JPAの2015年N2リーグ全日程が終了しました。
結果から言えば、N2リーグ年間総合1位となりまして栂池のN2グランプリと併せて2冠達成と言う素晴らしいシーズンとなりました。
まずは、みなさんに「ありがとう」とお礼を言わせていただきます。
栂池ジャパンカップ
2015年はN2リーグ第3戦の栂池ジャパンカップから参戦しました。
この大会はN2グランプリ大会でもあり、2012年から始まったN2グランプリのタイトルを獲ることが目標です。と言うか、N2リーグでの優勝カップリレーが始まってからは勝っていないので、優勝カップに自分の名札付けると言うのも目標の一つでした。
細かい状況はJPAのブログなどにも記載されていますので省きますが、好条件が見込まれる今回のレースでの作戦は
- 先頭集団で終盤まで
- 最後はアクセル勝負に持ち込む
と言うシンプルなものです。
このシナリオが書けるのは、当然ながら速度に優位性のあるBoomerang-10に乗っているからこそと言えます。
オープン枠の薬師寺さんがレースを引く展開となり、GTO2の吉川朋ちゃん、昨年N2チャンプの星田さん、昨年チャレンジチャンプの中島さんらとトップ集団を形成しながら早いテンポでレースが進み、低く動かざるを得ない状況もありましたが最終的にはシナリオ通りに最後の岩岳を取った時点でアクセル射程内の薬ちゃんをかわしてのトップゴールを決めることができました。
1本のみの成立でしたが、N2グランプリのタイトルを獲ることができましたし、優勝カップにも名札を付けることができました。
デサントバードマンカップ獅子吼
1勝すると人間と言うのは欲が出るものです。
過去から何度か参戦しながらもなかなか達成できなかった
「獅子頭に勝者として名前を刻む」
ということが当然ながら目標となりました。
獅子吼は自分にとっても相性の良いエリアでもあり、同じ北陸で第2のホームと言っても良いくらいです。今回は何としても目標を達成しようと強い決意で臨みました。
2日間ともに暑いながらも渋めの条件で我慢しながらも大胆に移動することを求められる状況でした。今回の作戦は
- チームメイトの中島さんとナショナルトップランカーの高杉さんを徹底マークする
と言うことにしました。高杉さんは状況に関わらず的確な判断に裏打ちされた飛びが持ち味だと勝手に思っています。また、チームメイトの中島さんは大胆な突っ込みも織り交ぜながらの攻撃的な飛びを今シーズンから実践しています。多分、ここぞの場面でそんなフライトが必ずや参考になるとの読みです。
1日目は作戦どおりに2人をマークして飛び、あわよくばかわしてトップゴールも狙っていましたが高杉さんの飛びはさすがでした。ナショナルで勝てないのにN2で勝てるはずがありませんが、最後は
「とは言えオープン枠だから、N2でトップを取ればよい」
と割り切ってフィニッシュすることにしました。
2日目は高杉さんだけでなく薬師寺さんも猛烈なアタックをかける飛びで先行し、渋い状況での果敢なる飛びに敬服しました。
初日と違って同じN2枠でも昨年のN2グランプリホルダーだった関根さんも猛チャージをかける飛び。所々で抜かれてしまいましたが最終的には高杉さん、薬師寺さんの次にゴールすることができました。
総合トップで優勝と言うドラマチックな展開になれば良かったのですが、そう甘くないのが競技の世界ですね。
しかし、ここでもBoomerang-10の浮きの良さに助けられたと思います。
この獅子吼を終えて、今シーズンの目標は概ね達成できました。
ジャム勝・サマーカップ
ジャムに参戦する前のことですが、実はエリアで概ね目標を達成したこともあり
「これ以降のN2はBoomerang-Xに変えて適当に飛ぼう」
と考えていました。まぁ、奢ってると言われればその通りなんですが・・・。
それを叱責してくれたのがチームメイトの虎井君でした。
「戦う以上は常に全力で臨むべき!」
と言う、至極まっとうなご意見に大いに反省しました。この時点で
「徹底的にやる!」
と言うことを心に決めて以降の大会に臨むことにしました。
ジャム勝に関しては、初日の夕方にその虎井君の結婚式に出席する予定もあり、また条件も厳しい状況でしたから
「15時までにはランディングする」
と決めて飛ぶことにしていました。結果はそれ以上に早く14時過ぎには降りていましたが。
結果はミニマムレースとなって成立はしたものの、リーグランキングに影響を及ぼすようなレースにはなりませんでした。今シーズンのN2で唯一ゴールも優勝もできなかった大会となりましたが、まぁこれは仕方ないことでしょう。
高嶺カップ
今まで誘われながらも参加していなかった高嶺カップ。イメージとしては
「天気が悪くて成立していない大会」
と言うものですが、今年は天気予報も2日間期待できそうでしたね。直前から雨になったり曇りになったりとやきもきさせられましたが、結論から言うと2本レースが成立した最高の大会になったと思います。
エリアを知らない自分としての作戦は
- 序盤は慎重に動きエリアに慣れる
- 中盤以降は条件に合わせて動く
と言う、どちらかと言えば消極策。レースの具体的なシナリオが立てられないと言うのが正直なところでした。
初日はスタート前の渋い時間を凌ぐのが精一杯でしたが、エリア探査と言う意味もあったので日射のある場所へ積極的に移動してみました。そのおかげもあってか、何とか渋い時間を凌ぐことが出来ました。
レースは序盤扇澤さんらのグループに入って移動しながらTPの場所や距離感、コースを巡りながら中盤以降のフライトを組み立てていました。急峻で大きな斜面を持つ高嶺エリアは上げずに動く「立山飛び」が通用することがわかり、中盤以降のエリア周回はインベタ戦法でこなすことができました。昨年のレースで桐山方面のサーマル活動云々・・・と言う大会レポートが気になっていたのですが、先にランディング方向に移動している機体は上昇しているので、高嶺の特徴である谷の交差点で上げる作戦で低くゴルフ場を取ってランディング側へ移動し、目論見通り交差点付近でファイナルグライドのための高度を獲得しトップゴールすることができました。
2日目も初日と同様でしたが、ある程度特徴を理解し体験していたためにテンポを上げてレースを進めることができました。早い展開のおかげで強まったバレーに捕まることもなく、最後の高嶺側リターンも危なげなくこなしトップゴールをすることができました。
知らないことがプラスに働いた大会だったと今になって思いますが。
2015年N2リーグ雑感
自分の参加した大会を改めて振り返ってみると、今年はシナリオどおりに飛べたレースが多かったと言うことに尽きると思います。
要因として大きいのは、やはりBoomerang-10が良いと言うか、自分のフィーリングに合っていると言うことでしょうか。
大人気ないだの、やりすぎだのと言われましたが、それはそれで自分の実力を認めてもらえていると言うこと。
適当に飛んで後から
「勝てたけど譲ったよ!」
などとほざくようなバカにならなくて良かったと思っています。
勝負は時の運もあります。必ず勝てる保証などないですし、勝てれば苦労しません。
常に自分の持てる全力であたり、その結果が今シーズンの結果だった・・・と言うことであり、自分も納得しています。
最後に自慢気に結果を振り返ると
- 栂池:Task1 総合1位 N2 1位 大会優勝
- 獅子吼:Task1 総合2位 N2 1位、Task2 総合3位 N2 1位、総合2位 N2 1位 大会優勝
- ジャム勝:Task1 総合7位 N2 5位 大会5位
- 高嶺:Task1 総合1位 N2 1位、Task2 総合1 N2 1位、総合1位 N2 1位 大会優勝
4戦中3戦優勝でした。
来年は何とか頑張ってナショナルシード復活し、N2はオープン枠で参加したいと思っています。
来年もよろしくお願いいたします。