立山エリアの「ゴールドパス」ですが、2019年シーズンからタスクが変更されました。これまでのタスクと大きな違いはありませんが、意図するところは「安全」を考慮したことによる変更です。
これまでのタスク
これまでのタスクは次のようなものです。
D92(極楽坂TO)-B27(パラダイス食堂跡)-B03-B02-B27-B03-B02-D91(展望台)
シリンダーサイズは全て100mです。
新しいタスク
D92-B27-B03-B02-B91(新展望台)-B03-B01(山麓駅)-B91
シリンダーサイズは全て100mです。
新しいタスクでは、新たにB91「新展望台」ターンポイントを新設しました。このターンポイントは、D91展望台TPの中心を南へ約100m移動させたものです。
意図すること
このタスクに変更した意図は、2回目のB27を取る際に幾つかのリスクが存在したためです。それは概ね次のような内容です。
- フォローを背負っての斜面際での旋回を行うことによる失速等のリスク
- B27周囲にある構造物への衝突などのリスク
- B27付近のゲレンデを対地高度の少ない状況でインベタで飛行するリスク
これまで幸いに事故などは発生していませんが、昨年の事故事例から極めてリスクが高いと判断し、タスクのコースがパイロットをリスクあるコースに誘導することを避ける意味もあり、今回の変更に至りました。
尾根でしっかり上げて回れば大丈夫
とは言え、特段難易度が上がった訳ではありません。これまでの2回目のB27が新展望台B91になったとしても、B02を取った後に金山へ戻ってしっかり上げてからB91へ行けば済む話です。また、2回目のB02をB01ゴンドラ山麓駅に変更したことは、少し沖出しを遠くしたことによる難易度の設定です。また、最後のゴールも新展望台B91になっていますが、いずれもらいちょうバレースキー場の第3ゲレンデ斜面に突き刺さってシリンダーに入ることを防ぐ意図です。尾根に乗らないとシリンダーには入れない設定となっています。
これについても、やはり急がば回れで金山へ戻ってからしっかり上げて新展望台へ向かえば問題なくコンプリート出来るはずです。
制度の意図を理解して
ゴールドパスは、それを取ることが目的ではありません。あくまで、各自の技術の向上によって飛行空域を広げ、より楽しいパラグライダーライフを送るための制度です。そのためには、やはり常に「安全」が最優先でなければなりません。
これからシーズンが始まり、新しいゴールドパスタスクを回る方も多いだろと思いますが、タスクに限らず飛行する空域や周囲の環境、構造物、想定されるリスクや危険要素などを十分に理解・予測してフライトするように心がけましょう。また、ゴールドパスタスクはそのようなフライトを行うための訓練であると心得ましょう!!
データ
各データは以下のリンクから取得できます。
以下のデータが格納されていますので、必要に応じてダウンロードし利用してください。
◆XCTrack用タスクファイル:teteyama goldpass2019.xctsk
◆XCTrack用タスク共有QRコード画像ファイル:2019tateyama_goldpass_qr.png
◆CompeGPS形式ウェイポイントファイル:2019tateyama_wpt_cgps.wpt
◆FS用UTM形式ウェイポイントファイル:2019tateyama_wpt_utm.wpt
◆FS用コンペティションファイル:Tateyama Area Goldpass Task.fsdb