2017年のJPAチャレンジリーグは11月18・19日の「ファイナルin京都亀岡」ですべての日程を終えました。と言っても、折からの寒波襲来によって2日間ともに飛べる状況にはならず、「飛んでシーズンを終えたかった」と言う選手の気持ちはかなえられませんでした。
それでもリージョナルステージでチャレンジリーグは大いに盛り上がった感があります。私も北陸で開催された「北陸リージョナルステージ」に参加させていただき、その盛り上がりを肌で感じたつもりです。
それでは、チャレンジリーグについて勝手な感想を書かせていただこうと思います。
チャレンジリーグチャンピオン決定
2017年のチャレンジリーグチャンピオンに輝いたのは
- チャレンジリーグ総合:中川俊治選手 615ポイント(7本計上)
- チャレンジリーグ女子:相原陽子選手 602ポイント(7本計上)
の方々です。まずはおめでとうございます。
チャレンジリーグ総合1位:中川俊治選手
2017年の熾烈なチャレンジリーグ争いを制したのが中川選手です。一見すると”ちょっと近付きがたい”感じもありますが、話してみると全然そんなことはない、気さくなジェントルマンでした。しかも、私とタメ・・・と言うことで、急に親近感がわきました(笑)。
中川選手がJPAチャレンジリーグに登場するのは2015年から。リージョナルステージが始まった年になりますが、ノーマルステージの栂池・獅子吼・ジャムの3つに参加されています。2015年のランキングは30位。2016年は、より積極的に参加され、ランキングを10位まで上げています。そして、今シーズンには遂にチャレンジリーグを制覇されたわけです。3年計画だったかどうかは聞いていませんが、中川選手のプランが着実に実行された結果なのだろうと推察いたします。
ノーマルステージももちろんですが、やはりリージョナルステージに積極的に参加され、100点満点を3本取ったのは大きいです。北陸リージョナル獅子吼にも来ていただきましたが、しっかりトップを取ってお帰りになられました。
熾烈な争いで最後まで行方がわからないチャレンジリーグでしたが、中川選手の追い上げが上回ったと言うことでしょうか。
本当におめでとうございます。来シーズンもぜひ、楽しんで下さい。
N2にステップアップされるのならば、ぜひ私と勝負してください。よろしくお願いいたします。
チャレンジリーグ女子1位:相原陽子選手
2017年のチャレンジリーグでは、かなりの長きにわたりランキング1位の座に着いていたのが相原さんでした。相原さんは四国・愛媛県ですから、ノーマルステージへの参加はなかなか厳しい地の利ではあります。そのため、主戦場はリージョナルステージと言うことになりますが、四国は双海や九州の平尾で開催いただいたリージョナルステージがあるおかげで、特に西日本で飛んでいる方々の競技への参加意欲を刺激して頂けたものと思います。主催いただいた関係者の方々には御礼申し上げたいと思います。
相原さんの得点は全てリージョナル。ノーマルステージでは獅子吼とジャムに参加されましたが、使えるポイントになったのは双海や平尾などが中心になりました。出やすい場所の大会に出て結果を出す・・・まさに王道を行ったと思います。総合ランキングでも2位でしたので、後半もう少し天候に恵まれていれば、中川選手と相原選手のどちらがチャンピオンになっていたかわからなかったでしょう。
相原選手は2016年からJPAのチャレンジリーグに参加され、2年目にして女子チャンピオンです。素晴らしい結果でした。本当におめでとうございます。
ファイナル京都では、私の余興にウクレレの演奏で付き合っていただきありがとうございました。来年も飛びと演奏ともども、よろしくお願いいたします。
チャレンジリーグTOP6
チャレンジリーグの上位は以下の方々です。
- 中川俊治(615)
- 相原陽子(602)
- 谷藤公明(592)
- 中久喜千代(576)
- 園部和夫(560)
- 福田祝芳(533)
チャレンジリーグ女子TOP6
女子TOP6の方々です。
- 相原陽子(602)
- 中久喜千代(576)
- 谷藤幸子(458)
- 富重のぞみ(359)
- 楠瀬恵子(348)
- 宮崎徳子(234)
来シーズンも上位争いを期待しています。(N2へステップアップされる方も大歓迎です)
2017年の特徴
チャレンジリーグは他の2リーグと違い、リージョナルステージがあることによってタスク成立数がとんでもなく多くなっています。この傾向は昨年から続くものですが、これはこれで良い形だと思っています。
また、ポイント計上も順位による固定ポイントですのでGAPの呪縛から逃れた形になっており、競いやすい環境にあると個人的には思っています。
2017年の成立タスクをノーマルステージとリージョナルステージで分けてみると
- ノーマルステージ:8タスク
- リージョナルステージ:18タスク
圧倒的にリージョナルステージが多いです。開催数も14ステージあったわけですから、チャレンジリーグを制すにはリージョナルを外す訳にはいかない環境になっていると言えるでしょう。この方程式を実践したのが今年のチャンピオンのお二方と、上位の選手たちだと思います。
来年からは、ノーマルステージとリージョナルステージのランキングがそれぞれ出される予定ですので、また違った楽しみ方もできるものと思います。来年以降もリージョナルステージのリーグランキングにおける重要性は変わらないと思われますので、トップを目指す方は上手くスケジュールを調整して参戦していただきたいと思います。
チャレンジリーグは、競技のエントリーリーグとしての役割を持ち、楽しむためのリーグでもあります。競うことだけでなく、飛ぶ楽しみの一つの方法として、来年以降もチャレンジリーグやリージョナルステージに参加する方が増えることを願っています。