Paraglider Pikaichi

空を飛ぶ趣味を「パラグライダー」で叶えたPikaichiと仲間のサイトです

ファイターパイロットへの道(その4)

time 2016/11/19

ファイターパイロットへの道(その4)

「ファイターパイロットへの道」の第4回目です。

2回目・3回目ともに「基準」と言うことにフォーカスを当てて説明してきました。

それがなければ

  • 何が良かったか
  • 何が悪かったか

と言うことすら判断できない。すなわち

改善点を見いだせない

と言うことになってしまうからです。これでは上達は望めませんし、ファイターパイロットなど夢のまた夢になってしまいます。

今回は、少し趣向を変えて

上手くなるとはどういうことか?

について話していきたいと思います。

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上手くなる(上達する)とは

みなさんが思い浮かべる「上手い人」とはどんな人のことでしょうか?

  • コンペで上位に入る人
  • クロカンで遠くまで飛んで行く人
  • 渋い条件でも長い間飛んでいる人
  • ターゲットのど真ん中に着陸してくる人
  • アクロバティックなフライトができる人

まぁ、いろいろと思い浮かぶと思います。でも、これってどれも漠然としていると思いませんか?

コンペで上位に入る人は本当に上手なのでしょうか?クロカンで遠くまで飛ぶ人は?長く飛ぶ人も?ターゲット踏む人は?アクロパイロットは?

では、それができる人はどんな要素が優れているのでしょうか?

私が例に挙げた上手い人は、何かの結果を指したものであってそれに至るプロセスには一切言及していません。コンペにせよクロカンにせよ、それらで結果を残すためには必要となる要素があり、それを修得するためのプロセスが必要なのです。そのプロセスの最初に位置していると考えているのが、2回目や3回目で説明した基準を知り作ると言うことなのです。

コンペ上位者は本当に上手いのか?

ファイターパイロットを目指すと言っておきながら、ちょっと否定的な質問なのですが

コンペで上位に入る選手は本当に上手いのか?

について考えてみます。この「上手い」と言うのは

コンペで勝つことが上手い

と言うことではなく、

パラグライダーが上手い

と言う意味です。

コンペとは競技ですから、ある一定のルールが存在します。勝ち負けはすべてこの「ルール」によって判定されます。レースの場合であれば、最終的にゴールまで早く飛んだ選手が勝つことになります。それがたった1秒差であってもです。(ただし、リードアウトポイントなど様々なルールにより厳密には着順とはなりませんが・・・)

評価されるのは空中でのスタートからゴールまでのフライト時間、ゴール者がいない場合は飛行距離だけであり、テイクオフやランディングと言った飛ぶものにとって最も大切な要素が評価対象から外れています。従って、私個人の評価は

コンペ上位者が上手いとは限らない

と言うことになります。失礼な話ですが、コンペで上位に位置する選手であっても、とても見ていられないテイクオフを披露する方も見受けられます。空を飛ぶ者の評価は

テイクオフ+フライト+ランディング

の3拍子が揃って初めて全ての要素を満たしていると言えるのであって、コンペで勝てたとしても、この要素の1つでも欠けていれば上手いという評価にはなり得ません。もし、身に覚えのあるコンペパイロットがいるとしたらグラハン練習することをおススメします。

上手くなるための要素とは

もう一度「上手くなる」と言うことを考えてみましょう。コンペにしろクロカンにしろ、あるいはターゲットにしてもパラグライダーで飛んだ結果であることには変わりありません。コンペで勝つ秘訣やクロカンを成功させる方法など、それぞれの目的に特化した知識や理論、技術はもちろんあることでしょう。しかし、それ以前に絶対的に修得すべきことは

より正確にパラグライダーを操縦(コントロール)する技術

ではないでしょうか?

どんな風でもテイクオフできるのは状況に合わせた機体コントロールができるからであり、コンペやクロカン、渋い条件でも長く飛べるのも条件に応じた機体コントロールができるからであり、ターゲットを踏むパイロットもランディング時に的確な機体コントロールができるから成せる結果ではないでしょうか?

であれば、やはり私たちが常に取り組むべきは

より正確な機体コントロール

であり、それ以上でも以下でもないのではないか?と思うのです。これができて初めて目的に特化した理論や技術や操作の応用編が可能になるのではないでしょうか?

初心者と上級者の差

パラグライダーを操作するのは左右のブレークコードしかありません。もちろん、ライザーや体重移動などもありますが、航空機で言う「操縦桿」に相当するものはブレークコードだけです。

講習生時代に誘導してもらった時には

「はい、右のブレークを腰まで引いてください」

とか

「両方を肩の位置まで引いて待ちましょう」

とか、今思えば指示が大ざっぱだったと思いませんか?

しかし、それは当然のことです。細かい指示を正確に伝えられないと言う理由もありますが、それを指示したところで講習生では指示どおりの操作ができないからです。私がいつも例えるのは

上手くなると言うことは定規の目盛りをより細かくすること

ではないか?と思っています。初心者の時は1目盛りが10cmでも良かったかもしれません。でも、上達するにしたがって機体の操作はより精度が要求されてくるので、1目盛りが1cmかもしれないし1mmかもしれません。そんな細かいレベルで機体を操作しコントロールすることができるのが

上手な人であり上達すると言うこと

ではないでしょうか?

その目盛りを細かくする能力を鍛えるために、基準を作り感覚を磨く必要があるのです。

昔、あるクライマーの方に

「難しい山を登るときに必要なスキルは何ですか?」

と聞いたら

「根性と自分の技術を信じることや」

と言われました。

「体力とかは?」

と聞くと

「そんなもんはあって当たり前なんや」

とキッパリ言われてしまいました。つまり、この体力に相当する部分がより正確な機体コントロール技術であり、それを前提にコンペやらクロカンやら個々の技術や要素がくっついてくるんですね。

 

上手くなると言うのは簡単なことではないと思います。ですが、まずは基準をしっかりと作り、自分の感覚をより精密に研ぎ澄ませていくと言う訓練を続けることで、その先にファイターパイロットの要素が見えてくるのです。

 

ファイターパイロットへの道(その3)← →ファイターパイロットへの道(その5)

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管理人

名前:Pikaichi

名前:Pikaichi

1992年にパラグライダーを始めて20年以上飛んでいます。 立山エリアをベースに、「Tateyama Team-C」のメンバーと共に全国の競技会に出かけています。

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