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ファイターパイロットへの道(その7)

time 2016/11/22

ファイターパイロットへの道(その7)

「ファイターパイロットへの道」の第7回目です。

なかなか本題であるコンペの話に入らないので

「いつになったらコンペのことについて話をしてくれるんだ!」

と訝っている方もいるのではないでしょうか?そんな方にはあらかじめお詫びしておきます。

まだしばらくはコンペに特化した話にはなりません。やはり、ベースが大事なんです。基本です。付け焼刃はダメです。

でも、そんな方にも少しだけ納得してもらえる話にしたいと思っています。

テーマは「不安」です。

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大会における不安要素

私が初めて大会に出た(草大会でしたが)のは1993年5月の立山で開催されたグリーンカップと言う初心者向けのものでした。簡単なタスクを回ってゴールする内容でしたが、テイクオフで普段では考えられないくらい緊張して、ブルブル震えて口は乾き、頭の中は真っ白で何をして良いのかわからなくなりました。そんな状態ですから結果も散々で、スタートすることすらできずにランディングしてしまうと言う苦いコンペデビューになりました。

大会に参加すると普段以上に緊張します。そして、普段あまり感じたことのない不安があなたを襲います。この状態は良いはずはなく、ミスを誘発したり、最悪はパニックに陥ってしまうことさえあります。

不安は百害あって一利なし

まったく不安がないとは言いませんが、今ではかなり不安をコントロールできるようになりました。私も大会経験の浅い頃は

  • 上手くテイクオフできるか?
  • ちゃんと上げられるか?
  • サーマルポイントはわかるか?
  • パイロンはわかるか?(昔はカメラで写真を撮ってきたので実際の構造物などがパイロンだった)
  • 沖のパイロンを取るにはどれくらいの高さが必要か?
  • 荒れた場所はないか?

などと言った、それこそ枚挙に暇がないくらいの不安を持ってテイクオフにいました。競技であろうがなかろうが、空を飛べるはずのない人間が空を飛ぶのですから、できるだけ不安要素は取り除いておかなければなりません。そのための情報収集であったりフライトプランであったりするのですが、当時の私にはそんな発想も知識もなく、ただただ大会に参加して経験を積もうとしていました。

そんな私を見かねて先輩パイロットが優しく「大丈夫だよ」と声をかけてくれるのですが、一体何が大丈夫なのかもわからないので、そんな声はまったく耳に入ってきませんでした。今思えば

普通に飛べば大丈夫

と言ってくれていたのだろうと思うのですが、多分その「普通」が大会に参加するレベルに達していなかったのではないか?と今さらながらに思います。とにかく、精神状態が普通にならないのが一番の問題でした。

不安は自信のなさから生まれる

この不安が起こる原因として考えられるのは

自分の自信のなさから生まれる

ということです。

  • 上手くテイクオフできるか?→テイクオフに自信がない
  • ちゃんと上げられるか?→ソアリングに自信がない
  • サーマルポイントはわかるか?→サーマルのある場所がわからない
  • パイロンはわかるか?→構造物の形などを覚えられない
  • 沖のパイロンを取るには高さは?→自分の機体の性能を知らない
  • 荒れた場所はないか?→気流の知識が乏しい

等々・・・。

これは、言い換えればそのまま

自分の弱い点であり課題でもある

と言えます。

このように考えてしまう方は、まずその弱点を克服することが必要です。テーマがハッキリしているので取り組みやすいはずです。そして、これを克服すれば、これらに対する不安はなくなるか、相当軽減されるはずです。

正直なところ、不安はゼロにはなりませんが、逆に不安を注意喚起やリスクとして考えることでコントロールすることができるようになります。

地道に取り組むしかない

この不安から見えた課題に私もかつて取り組んできました。私の不安は

  • 強い風でのテイクオフ(クロスハンドができなかった)
  • 知らないエリアでサーマルを見つけられない
  • 条件を読めない

でした。もちろんこれだけでなく、その後もいろんな不安要素が出てくるのですが、具体的に取り組んだ事例としてお話できるものとしてこの3つを挙げてみました。

クロスハンドテイクオフの場合

1994年頃のとある大会。風速5m/sくらいの風でゲートが開けられましたが、私はフロントしかできずにテイクオフすることができませんでした。結局サポートしてもらってテイクオフしたのですが、自分が情けなかったことを今も覚えています。

この日以降、私は無風だろうと何だろうと、全てクロスハンドでしかテイクオフしないようにしました。もちろん、地上で十分に練習してからの話ですが、徹底的にクロスハンドテイクオフを実践して不安を克服しました。(今では逆にフロントの方が不安・・・)

サーマルサーチの場合

普段エリアで飛んでいるだけでは、どこにサーマルがあるかわかっているので訓練になりません。

そこで考えたのがクロカンでした。と言っても、当時はまだ立山エリアのサーマルポイントが全て把握されていたわけではありませんでしたので、エリア内でも誰も上げてない場所と言うのがありました。とにかくサーマルがあると思えばその場所に行ってみて撃沈したり、誰も行ったことのない尖り山方向の西側にフライトしてサーマルのありそうな場所を物色しては撃沈することを繰り返し、徐々に地形とサーマルの関係が理解できるようになりました。

とにかくたくさんアウトランディングしましたね。

条件を読めない場合

これも、自分が今上がるかステイくらいはできると判断したら、誰も飛んでいなくても飛ぶようにしました。それによってぶっ飛ぶことも多かったですが、自分が判断したことなので納得できました。また、自分の判断だからこそ、何が間違っていたのかと言う反省や振り返りもできたと思います。

まぁ、このように結局は

地道に繰り返し取り組む(トライアンドエラー)

しか方法はないのですね。ただ、このような私の経験は、Team-Cの隊員に対する啓蒙と言う意味では大いに役立っています。

ポジティブにシンプルに

最後に、不安は克服してもけっして払拭されないのも事実です。どんなに上手なパイロットでも、コンペで上位に入るコンペティターでも不安はあるし、いつも不安と闘っているのです。そんな時にはポジティブに物事を考えるようにしてみませんか?

よくコンペで考えがちなことと言えば

あの人は上げられるだろうけど自分はどうだろう?

と思う人が多いでしょう。でも、サーマルに入れば上がるんです。他人が上げているんだから自分が上げられないはずはないんです。私はいつも

他人にできることが自分にできないはずがない

と思うようにしています。まぁ、実際にはできないこともあるんですが、不安を抱えて飛ぶよりはマシですし、上がらなければ自分に何か原因があるわけで

新しい課題が発見できてラッキー

くらいに思えば気も楽ではないでしょうか?その分また一つ上手になることができるのですから。

また、テイクオフやソアリングなども地道に訓練することで

あれだけ練習したんだから失敗するはずがない

と思って、いつも成功したイメージを持つようにします。失敗のイメージを持つと失敗してしまいますからね。

 

そんな風にポジティブに物事を考えることで、不安は軽減されコントロールできるのです。そうなれば、大会でのテイクオフでも必要以上に緊張することもなくなりますし、心に余裕が生まれて視野も広くなります。それが思考能力を高めて普段どおりのフライトができるようになる秘訣ではないか?と思います。

何事も簡単に手に入るものはありませんが、苦労したからこそ心のよりどころになるのであって、それが自分の自信につながるのではないでしょうか?

 

ファイターパイロットへの道(その6)← →ファイターパイロットへの道(その8)

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管理人

名前:Pikaichi

名前:Pikaichi

1992年にパラグライダーを始めて20年以上飛んでいます。 立山エリアをベースに、「Tateyama Team-C」のメンバーと共に全国の競技会に出かけています。

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