Paraglider Pikaichi

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ファイターパイロットへの道(その13)

time 2016/12/20

ファイターパイロットへの道(その13)

「ファイターパイロットへの道」の第13回目です。

前回は「タスクとその要素」について話しました。

タスクとは何を競うのか?改善すべき要素とは何か?

具体的に言えばセンタリングを極めるとか、アクセルワークを極めるとか、より精密な気象観察力を養うとか・・・。

そう言ったことを日頃から訓練して行くことが、タスク速度を上げることにつながるのだと言うことでした。

そして大会に参加し、大会での結果を受け入れることで改善点を見出し、再びそれに取り組むと言うことを繰り返していくことになるでしょう。

今回は、大会に参加していることを前提にして「先行者になること」について考えてみたいと思います。

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先行者になること

パラグライダーの大会では、GAPなどのスコアリングを採用している限り

先行者が有利になる

と言うことが言えます。

  • 先行する者は常にリスクを負っているのだから、そのリスクに報いるべきである

と言う考え方で採用されているのですが、日本の場合は当てはまるケースとそうでないケースがあります。とは言え、ルールではそうすることが有利になるのであれば、そうすべきであるし、そうあるべきと考えるのがゲームと言うものでしょう。

どのようなレースであっても、他の選手より先んじることはレース本来の面白さでもありますし、先行逃げ切りで勝てるならばそれ程カッコいいことはないと思います。

勝つためにも、先行者になってレースを主導できるだけの力量が必要になるのです。

先行するために必要なこと

レースにおいて先行者になるためには、何をすれば良いのでしょうか?

  1. スタート前に有利なポジジョンを確保する
  2. スタート時間にスタートする
  3. 移動速度を上げる
  4. サーマルで確実に早く上昇する
  5. 効率の良いコースを飛ぶ

などなど・・・。これ以外にもいろいろと思い浮かぶと思いますが、今までに訓練してきた内容を総動員して誰も飛んでいない空域へ先頭を切って突き進んで行くと言う

  • 強い意志と勇気

が最も重要になります。人は、次のターンポイントへ移動する際に

  • 誰かを先に行かせて様子を見たい

と言う心理が働きます。もちろん、戦術としてはそれもアリだと思います。しかし、この戦術を続ける限りは絶対に先行者にはなれません。なぜならば、先ほど言った

強い意志と勇気

が感じられないからです。レース全体を先行することが理想ですが、それが無理ならばスタート直後からできる限りの範囲で先行者となるような飛び方を心がける必要があります。それも、闇雲にかっ飛んで行くのではなく、自分のフライトプランを持ったうえでの先行です。

先行した経験からしか得られないもの

ただ速く飛ぶだけならば、少々荒れた空域であろうが恐れを知らぬアクセルワークで先行することも可能でしょう。しかし、そのような方法はどこかで破綻するでしょう。

パラグライダーのフライトは

  • 上げること
  • 移動すること

の繰り返しです。その単純な繰り返しの中でも

  • どこまで上げるのか
  • どのサーマルポイントまで移動するのか
  • どこまで下げても大丈夫か
  • どのコースを飛ぶか

を考え、それを判断し、実行し、再び考える・・・と言うことを素早く行わなければなりません。他の選手もいるわけですから自分が上げようと思っていた高度まで上げていると遅れをとる場合もあるでしょう。それでも、自分の考えや判断を信じて、単独コースを飛んでいけるのか?あるいは他の選手の動向に合わせてプランを変更するのか?今仮に遅れても、この先挽回する可能性があるのか?

このような多くの判断を瞬時に行うことを強いられるのが、勝つことを目的としている選手と戦うということなのです。

これは、実戦でなければ経験できないものです。そして、より多く経験するには

トップ集団に自分が居る

と言う状況を作っておかなければなりません。もしも、先行することなど叶わずトップ集団にもいられない様ならば、それは自分のフライト(タスク)速度がトップ集団の実力からかけ離れていると考えるべきでしょう。もう一度、自身の弱点(課題)を認識して訓練し改善すべきでしょう。

または、ナショナルリーグやJリーグなどのトップ選手が多く飛ぶリーグで先行することは難しいかもしれませんが、チャレンジリーグやN2リーグ、J2リーグなどであれば先行できるかもしれません。そのような先行できるステージで

先行する経験を増やす

ことも重要なことです。私はJPAで大会に出ているのですが、例えばナショナルリーグでイマイチ成績が振るわない方などは、N2リーグなどで先行することをより多く経験すべきではないか?と思います。先行しなければわからないことや、得られない経験が必ずあるのです。

リズムを体感する

先行者になることで、より素早く判断し、実行し、それによってさらに先行する(または先行を維持する)・・・と言うリズムが生まれます。そのリズムが自分の参加している大会やリーグのトップのリズムに及ぶのかどうか?もし及ばなければ、必然的にトップ集団から脱落してしまいます。このリズムと言うのは何度も言いますが

  1. 今どこで上げるか?
  2. 今どこまで上げるか?
  3. どこまで(どの高度まで)移動するのか?
  4. リスクを負うのか?

などの判断を、その時々の状況に応じて素早く行い、結果的にその判断はタスク速度を上げる(レースの所要時間を短縮する)ことにつながらなければなりません。

しかし、そのリズムを体感し、そのリズムを他の選手(トップ選手)と比較し、そのリズムをトップ選手に近づける努力をしなければ

速く飛ぶこと=タスク速度を上げる=勝つこと?

にはつながらないのです。

トップを引いたことのない奴が、トップを飛び続けることはできない

と個人的には思っています。一時的にトップを引けたとしても、どこかでミスを犯して結局は勝者になれないと言う結末が多い気がします。

トップを引くことだけがレースに勝つ要素ではありませんが、それを差し引いても先行者になりレースを引っ張ることができるだけの実力は必要かと思います。

 

まだまだファイターパイロットになるには道が険しいですが

  1. 日ごろの地道な努力と
  2. 実戦における実力発揮
  3. その結果から見えた課題の克服

の無限ループにハマりつつも、それをスパイラルアップして行くことが必要なのだと思います。

 

ファイターパイロットへの道(その12)← →ファイターパイロットへの道(その14)

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管理人

名前:Pikaichi

名前:Pikaichi

1992年にパラグライダーを始めて20年以上飛んでいます。 立山エリアをベースに、「Tateyama Team-C」のメンバーと共に全国の競技会に出かけています。

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